交通事故でむちうちになった時に首に巻くコルセットについて

交通事故に遭うと無傷ですむというのはほとんどありません。体のさまざまな箇所で不調が起きるものなのですが、中でももっとも傷める確率が高いといっても差し支えがないのが首です。よくむちうちなどと診断され、コルセットを首に巻くことになります。

ただこのコルセットは一体何のために使用しているのかわからないという人も多いでしょう。今回はこのコルセットの役割について調べてみました。

そもそもむちうちとは何なのか

むちうちと言われても、具体的どのような症状を言うのか説明できる人はあまり多くないでしょう。コルセットの役割を理解する前に、まずはむちうちとはどんなものなのかをしっかりと学んでおく必要があります。むちうちとはその名の通り、首が鞭のようにしなった時に起こる症状なのです。

正式な名称は頚部挫傷と呼ばれることもありますし、頚椎捻挫と言う場合もあるのです。一見すると同じように思えますが、実はいくつかの種類に分けられて、症状も微妙に違ってきます。まず頚椎捻挫型の場合ですが、首の周辺にある筋肉や靭帯、軟部組織を損傷しています。

ほとんどのむちうちはこのケースだと言われています。主な症状としては、首や肩に痛みが出ます。また背中にこりを感じるという人もいるのです。それ以外には首や肩が動かない、あるいは動かした時に違和感があるといったことも珍しくありません。

他にもあるむちうちの症状

脊髄症状型と呼ばれるものがあって、これは首が鞭のようにしなった時に、脊髄を損傷してしまった場合を指しています。体が麻痺することもあれば、知覚障害を起こすこともあります。さらに症状が重くなっていくと、歩行障害や排泄するのが難しくなるといったこともあり得るのです。

神経根症状型は神経を支えている根っこの部分が圧迫される、あるいは伸ばされて負荷を受けます。すると頚椎の並びに歪みが出てしまい、首の痛みなどといった症状が出ます。他にも後頭部が痛くなったり、顔面に痛みが出たりする場合もあるのです。

腕が痺れることもあれば、倦怠感を訴える人もいます。それ以外にも後頚部交感神経症候群と呼ばれるものがあり、こちらはめまいや耳鳴り、吐き気や頭痛が起こります。

交通事故でむちうちになったら行くべき病院

もしも交通事故に遭って上記のいずれかの症状があるなら、むちうちになっている確率が高いです。ところがどの病院に行ったら良いのかわからない人も珍しくありません。迷っているならとりあえず整形外科に行くと良いでしょう。

ここには専門の医師がいてさらにレントゲンやMRIといった医療機器がそろっているのが一般的です。そのため見た目ではわからない首の異常を発見することができるのです。万が一治療を受けても痛みがなくならない場合は湿布や塗り薬はもちろん、痛み止めの薬なども処方してもらえます。

そして何よりも整形外科に行くメリットは、診断書を書いてもらえるという点です。特に交通事故の場合はこれがあるのとないとでは、その後に行う示談交渉に影響が出ます。

整骨院に行くということ

接骨院ではマッサージや軽い電気を流して、傷めている箇所の施術を行います。医師がいないので治療はできません。しかしきちんとした整骨院であれば、柔道整復師が在籍していることが多いです。これは国家資格で、技術や知識がある証拠になるため比較的安心して任せることができます。

整形外科に何日も通っているのに改善しなかったむちうちが、整骨院に行くと数日で痛みが取れたといったことも珍しくありません。ただ利用するならまずは加入している保険会社に了承を得ましょう。勝手に整形外科から変更すると、保険が使えないこともありますし、何よりも整骨院には医師がいないので診断書がもらえません。

コルセットを使用する目的とは?

交通事故でむちうちと診断された場合のほとんどは、首の周辺を傷めた場合であると理解できたかと思います。ではコルセットはどのタイミングで使用するのかというと、主にむちうちになった直後から約一週間です。ずいぶんと短いと感じる人もいるでしょうが、長くコルセットをつけていれば良いというものではありません。

むちうちになったすぐ後に激しく首の周辺の筋肉を動かしてしまうと、さらに症状が酷くなる場合が多いです。

しかし首やその周辺の筋肉は、体のどこか動かしただけでそれに連動してしまいます。

そのためできるだけ動かさないようにするために、コルセットを使用して首を固定するわけです。ただし筋肉は動かない期間が長くなれば、それだけ緊張が強くなっていきます。

数ヶ月も固定すると、今度はその部分をほぐすのに時間がかかります。

何よりも血流が滞るので、むしろ回復が遅れる恐れがあります。そこで炎症が治まった時点でコルセットを外すことになります。

コルセットの種類について

交通事故に遭ってしまい首を傷めた時に使用されるコルセットと聞くと、プラスチック製のものを頭に浮かべる人も少なくないでしょう。《参考資料 ... 交通事故慰謝料 ... アディーレ法律事務所

もちろん脊髄症状型や神経根症状型などの重い症状の場合は、そのようなコルセットが必要です。歩けなくなることもあれば、排便に影響が出る恐れがありますから、しっかりしたものを使わなければいけません。ただしそこまで重い症状ではないなら、必ずしもプラスチック製のコルセットを使用する必要はないです。

例えば最近では布製のものもあって、これなら顎やうなじに当たったとしても、傷みを感じることがないです。さらにこのようなタイプのコルセットには、ボーダーやいろんな色を選べるなど、見た目にこだわったものも売られています。

それからコルセットを着用していると、どうしても熱がこもりやすいのです。ところがメッシュにするなど、適度に空気を通すように作られていて、蒸れにくくするための工夫が施されているものもあります。またコルセットの内部に磁石を入れているものがあるのです。

長期間首を固定すると血流が悪くなると書きましたが、これなら患部を動かさなくても血の巡りを良くすることができます。磁石は肩こり改善の時に使用されているものなので、人体に悪影響はないため安心して使えます。他にも臭いがつきにくいといった商品が販売されています。

コルセットは炎症が治まるまでつけたままになることが多く、汗や体臭が染みついてしまうことも珍しくないです。そんな時でも消臭効果のある素材を使ったコルセットなら気にならずにすみます。

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